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【受験勉強をサボる】原因と解決法について

  • 執筆者の写真: 高石 司(ライブラ代表)
    高石 司(ライブラ代表)
  • 2021年10月9日
  • 読了時間: 8分

更新日:2024年6月6日



こんにちは。


当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動をサポートする様々な情報を発信しております。




本日のテーマ|"サボる"仕組みを理解し対処法を知る



                     

                     

  〜はじめに〜              

                     

                     

                     

                     

                                           

                                           

  まとめ               

                     

                     





記事作成者



大学受験専門の個別指導塾

ライブラ京橋校担当|高石 司

関西大学(社会学部メディア専攻)卒


関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。エリアマネジメント職を経て2019年に独立し、ライブラ京橋校を設立。

塾外での正しい勉強習慣を定着させる「楽して学力を上げる学習指導」に注力し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。




| はじめに



「これまでの人生で一度もサボったことないです!」と自信を持って言い切れる人は、そうはいないでしょう。筆者だってそうです。



ですが言うまでもなく、受験生にとって「日々のサボりの積み重ね」は大敵です。



たとえば受験生のA君が、高3進級後から毎日「1日あたり30分サボった」とします。



「さすがに30分ぐらい大したことないじゃん!」



と思われる方もいるかと思いますが、現実はシビアです。



単純計算すると4月1日〜12月末までの275日間で、138.5時間の学習機会が失われていることになります。



仮に1日あたり10時間勉強できたと換算すると、およそ2週間分のロスタイムがあったと考えられます。



「入試本番まであと2週間あれば、一体どれだけの"不安の種"を取り除けたんだろう......」



入試直前になって後悔しないためにも非生産的なサボりを駆逐することはあなたにとって重要課題である、というわけです。



というわけで、今回の記事では「人はどうしてサボってしまうのか」についての根本的な原因と、その対策についてまとめました。





| ① 「サボる→困る」のタイムラグ



ズバリ世の中のサボりの原因の9割はココにあります。



「サボっても"すぐに"困らない」から、サボるのです



たとえば定期テストの前日に、夜遅く(何なら早朝近く)まで試験出題範囲のワークをゴリゴリ解いた経験は誰しもあるでしょう。そう、"一夜漬け"です。



一夜漬けの真っ只中にいるあなたは、きっと勉強のやる気に満ち溢れていたはずです。



なぜならサボったらすぐに困る状態だったから。



少しでも手を緩めたら、明日のテストで"大事故"が起きることが確定しています



しかし、テスト1週間前の時点のあなたは「そうではなかった」はずです。



テスト勉強期間に入ったばかりのあなたは、部活が休みになったからといって友人と遊びに行くこともあるでしょうし、ソシャゲや新作ゲームに没頭したり、ツイッターやインスタで推し活に励むことだってあるでしょう。



だからといって「ただちに困る」わけではありません



そうして結果的に「サボっちゃう」わけです。



「未来の私が何とかしてくれるだろう」という希望を託してー



もちろん、勉強は「やり方次第で逆転できるからこそ面白い」ものです。



しかし、それ故に私たちはサボってしまうとも言えます。



仮にもし、毎日の勉強がサボった瞬間にめちゃくちゃ困るようなシステムであれば、絶対にサボれなさそうです。



覆面かぶった謎の男に突然拉致されて、意味も分からず後頭部に銃口を突きつけられながら、「サァ、イマスグ勉強スルンダ!ハヤク!!」なんて言われたら、誰でも死ぬ気で勉強するでしょ!ってドラゴンイングリッシュの某先生も言ってました



つまるところ「サボっても今すぐには困らない状況」だからこそ、心の弱い私たちはついついサボってしまうんだってこと。



裏を返せば、ここの仕組みをうまく調整してやることで"サボる"という選択を回避できる可能性が十分ありそうです。




| ②「→必ず困る」とは限らない



勉強においては、サボったら大抵の場合は"ツケが回ってくる"ものですが、幸か不幸か回避できてしまうこともあります。



たとえば「ヤマを張る」のがその代表例の一つです。



ご存知の通り、ヤマを張るとは「ある特定の試験範囲において、特定の分野が出題されるのを見越して勉強時間を極端に割り振るテクニック」ですが、これが割と"うまくいってしまう"ことがあります。



そして悲しいことに、私たち人間というのは一度楽をして(知って)しまうと、以前の価値基準を取り戻すのに大きな苦痛を感じるようにできています



以前ヤマが当たって、たった2時間のテスト勉強で80点取れてしまった生徒は、次のテストでもやはりヤマを張ろうとします。



さて、この生徒が今度のテストではヤマを外してしまった際、なんと口にするでしょう?




「やっぱりヤマなんて張るもんじゃないな。次からちゃんと勉強しよう。」



でしょうか。それとも......



「今回はヤマが外れたから点が悪かっただけ。今度は当たるはずだ。」




多くの人が持つ判断傾向の一つとして、同じ報酬であれば、苦労して得た場合よりも、楽をして得られた場合の方が価値があると判断する傾向にあります。



確かに筆者自身も同様の考え方を支持しますが、それはあくまで「再現性」が担保されている前提の話です。宝くじを買ってお金儲けしようと考える人がいないのと同じですね。



ヤマを外した際、後者の価値基準を持っている学生は、まさに深刻な「サボりのスパイラル」にハマっていると考えて間違いないでしょう。



薬物みたいですね。




| ③ 「サボること自体が悪」ではない



とはいえ筆者自身、実は別に毎日の勉強を多少サボっても全然構わないと考えています。



「勉強すること自体が目的」なのであれば、勉強をしなかった(≒サボった)瞬間に悪となりますが、実際はそうではありません。



第一志望校に合格できる学習量に至るまで日々勉強を重ねることで、高校卒業後に理想の進路へと歩み出すことが、皆さんにとって受験勉強の主たる目的のはず。



上記を達成できる十分な見込みが立ってさえいれば、多少勉強をサボろうがインスタで推し活しようがアルバイトをしようが、何をしてもOKです。



ただし無計画に、衝動的にサボるのは本人にとっても精神衛生上あまり良くありません。



定期テストの直前期間に遊びに出かけても頭の片隅から「勉強」の文字が消えず、心から楽しめないのと同じです。



ですから、以下の点に留意して有意義に勉強をサボりましょう



▶︎ 何のテキストを・いつまでに・どこまで身につけるべきか正確に把握する


▶︎ 志望校過去問の各年度における合格最低点を獲得するに至る学習計画を立てる



上記のポイントさえ担保できていれば、今まで「サボり」と呼ばれていたものが途端に「計画的な休息活動」となります。



適当にテスト勉強してたまたま80点取れるのと、事前に80点を取りに行く勉強計画を遂行して80点を取るのでは、意味合いもその技術的価値も全く異なるのです。



コソコソとサボるのは、今日限りでやめにしましょう。



休憩したっていいんです。予め設定した数値目標が達成できる目処さえ立っていれば



もちろん「サボらないように努力しよう!」と意識を高く持つことも大事ですが、抽象的な目標設定はすぐに薄れたり、消えたり、あるいは都合よく書き換わったりします。



自分の過去の行動選択は、間違いなくその瞬間の自分の価値基準において、もっとも合理的だと判断された結果です(←ここ大事です)



だからこそ「サボる」という選択肢がその瞬間のあなたにとって「最善の行動」になるような状況を作ってはいけません



先にも示したとおり、受験勉強すること自体が当初の目的ではないはずです。



自分がいつまでに・どのような知識やスキルを身につける必要があるのかじっくり考えることこそが、サボりを駆逐するもっとも有効な手立てであると提言します。





| まとめ



いかがでしたか?



と本記事の内容に興味を持たれた方は、心理学や行動経済学など、人間の認知行動や社会心理等につながる学問領域に触れてみると面白いかもしれません。



第一志望校に合格した暁には、ぜひ教養科目として勉強してみることをオススメします。



ちなみに、皆さんの受験予定校が【近畿大学】であればこちらの記事がいくらか役に立ちますのでご一読ください。





受験勉強を継続するにあたって、もっとも重要なことの一つは「自己肯定感を日々高める」ことです。



「サボる」という行動選択は、単に勉強の積み上げの妨げになるだけでなく、結果的に皆さんの「自己肯定感の低下」につながるリスクを含んでいます



大学受験の勉強は、その大部分が己との戦いです。



受験勉強で勝利を収めた暁には、きっと皆さんが今まで感じたことのない、言葉にできない達成感が得られるはずです。



皆さんが理想の進路を掴めるよう、心から応援しています。




ちなみに


毎日の勉強を、少しでも効率よく進めたい!と考えている方は、当塾がお手伝いします。





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