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入試過去問の合格ボーダーに届かない人へのアドバイス

更新日:2022年1月24日



こんにちは。


当ブログでは、皆さんの日常の勉強活動に役立つ情報を発信しております。




本日のテーマ



過去問演習で点数が伸び悩んでいる方

 →優先的に取り組むべき課題を解説!


INDEX



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 前書き               

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 まとめ               

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記事作成者



大学受験専門の個別指導塾

ライブラ京橋校担当|高石 司

関西大学(社会学部メディア専攻)卒


関西有数の大手進学塾にて新卒1年目より新規開校校舎長を担当し、(当時)全54校中1位の校舎成長率を達成。その後エリアマネージャーを経て2019年に独立、ライブラ京橋校を設立。

塾外での正しい勉強習慣を定着させることで「楽して学力を上げる学習塾」として活動し、関関同立・産近甲龍を中心に毎年多くの合格者を輩出。




 

           

前書き




公募推薦に一般入試、共通テストに二次試験。



ご自身の志望校に合わせて、皆さん様々な大学過去問に取り組んでいるかと思います。



しかし、なかには入試直前になっても得点が伸びきらず、過去問演習の自己採点で合格最低点に届いていない方もいるでしょう。



正直な話、過去問演習で一度も合格点を超えられていないまま入試会場に足を運ぶのはメンタル的にも相当キツいです



だからこそ、必死になって「何年も・何十年も遡って」過去問演習に取り組もうとする方も、これまでの塾講師経験の中で数多くお見かけしてきました。



...しかし、それは多くの場合「悪手」です。



本記事が、過去問演習での伸び悩みに困っている方の手助けになれば幸いです。



 

過去問演習で「実力」は伸びない




多くの受験生が「勘違い」されていることの一つとして、上記が挙げられます。



無論、志望校の過去問があなたにとって「最高の問題集」であることについて疑いの余地は一切ありません。



なぜなら、そこに掲載されている難易度の問題が「初見で解けるようになること」こそ皆さんにとって受験勉強の最終目標そのものだからです。



そうは言っても、過去問は決して学習者の実力を底上げするために設計されたものではないのです




最大のネックは"解説の質と量"




最大の問題点は、各設問における解説量の少なさです。



もう少し掘り下げていえば、最低限の「解答解説」は載っていても「本文・設問の主旨や解法アプローチの解説」がほぼ載っていないという点です。



自己採点で自分が合っていた・間違っていた問題がどれなのかは把握できても、そこから何を学び取ればいいのかは教えてくれません



当然のことですが、入試では全く同じ問題が出題されることは決してありませんので、単純に「過去問で間違えた設問を覚えればいい」というわけでもありません。



たとえばあなたが、志望校過去問の「英語」を解いて、英文法の4択問題で誤答していたとします。



もちろん、自己採点後に「正しい選択肢が示す文法知識はコレだ」という情報は増えるでしょうが、それだけだとこの時期の受験勉強としては極めて不十分です。



あなたがその問題を解いていた瞬間は「自身の選択肢こそが正しい」と信じて選んだはずですから、その選択肢がなぜ誤答なのかきちんと理解・納得する必要があります。



過去問解説の多くは、そこが十分に掘り下げられていないのです。



もし過去問を用いて実力が上げられるとするならば、たとえば学習塾や予備校などで「徹底した解法理解のレッスンを受けるような場合」に限られると考えましょう。



もちろん、皆さん自身で丁寧に「誤答分析」を行うこともできますが、人生初の大学受験を迎えているであろう皆さんにとって、それは少々荷が重すぎると感じざるを得ません。



以上のことから、過去問で得点が伸び悩んだ際「このまま続ければそのうち合格点を超えるだろう」という楽観的な捉え方は非常にリスクが高いと言えます




 

伸び悩む原因は大体「基礎力不足」




今さらそんなこと聞きたくないよ!という人もいるかと思いますが、どうかここは堪えてお付き合いください。



過去問演習はあくまで皆さんの実力が受験校の水準に届いているかチェックするための道具であって、これを用いて実力を上げようとするのはコスパが悪いという話をしました。



過去問演習で点数の伸びに「陰り」が見えた時こそ、皆さんがこれまで使い込んできたワークに立ち返る必要があります



正直な話、皆さんの手元にある分厚い参考書の1冊でも完璧にマスターしていれば、よほどの難関大学でもない限り合格基準点に十分届きます



具体的な教材名を出すとどこからか異論・反論が飛んでくるものですが、せっかくなので今回は「英数国のみに限り」一挙にまとめました。




◆ 英語

スクランブル英文法・語法|旺文社

システム英単語|駿台文庫

学校のコミュ英の教科書

◆ 国語

入試現代文へのアクセス|河合出版

古典文法トレーニング|河合出版

重要古文単語315|桐原書店

◆ 数学

チャート式(黄) 解法と演習|数研出版




上記の参考書をきちんと身につけられていれば、たとえば近畿圏の私立大学だと「同志社大学を除くほぼ全ての文系学部」の過去問で合格ボーダーを超えられるようになります



もちろんここで挙げた参考書でなくとも、想定している学習者の到達レベルが大きく違わなければ皆さんのお手持ちの参考書でも代用可能です。



最も重要なことは、各教材を「終えた」のではなく「身についた」という水準まで完成度を引き上げることです。





「身についている」の基準とは




そもそも皆さんのお手元の参考書に掲載されている問題の答えなんて、何周もしているうちにすっかり覚えてしまい即答できるようになっていますよね?



...もし「まだ」の人は、まずはそのレベルまで全力で駆け上がってください。



冷静に考えればわかる事ですが、何度も見たことのある問題すら自力で解けない状態で、初めてみる発展問題を解こうとするのははっきり言って無謀です。



さて、ポイントはここから。



次のステップは、各問題の正答に対して解説パートでどのような説明がなされていたのか、自分の記憶から引っ張り出せるようになることです。



その際はテキストの記載内容を丸暗記するのではなく、あくまで自分の言葉で・簡潔に説明できるよう心がけてください。



さらに、英文法や現代文等の選択形式の設問では「正答以外の選択肢がなぜダメなのか」を説明できるかどうかチェックしていきましょう



ここが突破できれば、過去問演習時に誤答するパターンをみるみる減らせるようになり、得点力が大幅にアップします



あとは十分な過去問演習を通じて、制限時間内に・ある程度定量化された初見の課題をクリアする練習回数を積めば、かなりの高確率で志望校合格まで手が届くはずです。




言うは易し




とはいえ、やはり一番の難題は「実際に行動に移すこと」でしょう。



過去問の点数に伸び悩む人は、上記の学習アプローチに一度取り組んでみて、どうしても自力のみでの対処が難しければ最寄りの学習塾や学校の先生に相談してください。



さっきは少し厳しいことを言いましたが、手元にあるワークが解けない原因や対処法は、人によって様々です



特に高3生は残された時間も多くありませんので、早急かつ適切な対応が求められます。



オススメなのは、授業内容が決まっている予備校のような集団講義よりも、皆さんの現状の学習課題を整理して、ピンポイントで対処できる個別指導形式の学習塾です



近辺の学習塾をいくつかピックアップして、実際に話を聞いてみて一番良さそうなところのをチョイスするのがベストだと思います。



 

まとめ




大学入試の受験勉強を通じて身につく重要なスキルはたくさんありますが、その中の一つに「努力の最適化スキル」があると考えています。



皆さんが将来、受験勉強を通じて身につけた学科知識や解法技術を直接活かせるような職業に就くとは限りません。



しかし、現実の社会は日々目まぐるしいスピードで変化していて、その度に色々な新知識や常識観、未知のスキルを新たに身につけることが求められます。



そこで、何となくゴリ押しで受験勉強して入試合格!結果オーライ!だった人と、きちんと戦略を立てて計画的に努力した人との間で、社会をサバイバルする上で決定的な実力差が生まれてくることは想像に難くありません。



この記事が、皆さんが第一志望校に現役合格し、さらにその先の人生で役立つ素晴らしいスキルが身につくきっかけになれば幸いです。



 

▶︎ 第一志望に現役合格したいが、何からすればいいか分からない

▶︎ 大学に進みたいと思ってはいるが、なかなか目標が定まらない

▶︎ 部活やアルバイトで忙しいので、なるべく勉強効率を高めたい



上記のような悩みをお持ちの方は、お気軽に当塾・ライブラ京橋校までお声掛けください。当ブログの中の人が、皆さんの日々の勉強の最適化をお手伝いします。



またYouTubeチャンネルを開設していますので、本記事が面白かったという方は是非ご覧ください!

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